とんだ心からの勘違い

 どこにでも自分のことを面白いと、そしてそんな自分と自分の居る空間は楽しいと勘違いしてしまった人が居ることでしょう。自分の高校でもそんな人がいました。僕は『コイツは自分は面白い人でそれでこの場は楽しい』と勘違いしている人だと把握することに時間はかかりませんでした。自分はこれで面白いと思いはしても、それで相手や周辺はどう思うのだろうか、など疑心暗鬼さや慎重さなどは普通心がけるはずです。でも自分に対し、人に対し何の疑いもない迷いもなく自分のことを面白い人だと勘違いしてしまっていたわけです。

間近で親しみを感じる人相手でも礼儀や節度があるわけです。自分一人で勝手にペースをあげられてもそれは相手はどう合わせたり付いていけば良いか分からず困ります。

 僕の場合、高校から公立へ行くこととなり高校では知らない人しかいませんでした。もし最寄りの公立の小学校や中学校でしたら近所に仲間が居てある程度引き継がれて行ったのかもしれませんが近所に仲間すらも居ませんでした。他の人たちは小学校や中学校で同じだった人が何人か引き継がれてきており、違う高校へ行った仲間も近所にいるわけでした。向こうは知らない人しかいない空間を経験したことがなく、そして僕は知らない人しかいない状況だったのです。

 周りは自分のことをよく知っている人しかいないと、初心を忘れ浮かれてしまい勘違いしがちではないでしょうか。ですから、同じ人と毎日何年も居合わせていたとしても初心を忘れないでください。人が言わないからとって油断はできません、自ら常々大事にしなくてはならないことや守り通さなくてはならないことを心がけてください。